The Milkman は、JHS Pedals の Josh Scott氏と真空管アンプ/エフェクターメーカー「Milkman Sound」の Tim Marcus氏のコラボレーション・アイディアから誕生したペダルです。コンセプトはいたってシンプルで、エコー/スラップディレイと、常時 ON 状態のエンハンサー、もしくは小型アンプ用のオーバードライブとして使用できるブースト機能を併せ持ったペダルです。JHS Pedals の Josh Scott氏が2016年にサーキットをデザインしてリリースされた、どんなスタイルにも対応できて簡単に使える2 in 1のペダルです。それではコントロールを見ていきましょう。
ペダルの右側がブーストセクションです。このブーストは、大きなパワーとサウンドキャラクターが特徴のディスクリート・アンプ・サーキットです。簡単な設定としては、Boost の設定値をユニティ・ゲインまで下げ、常時 ON のままエンハンサーとして使用することで音を太くクリアにします。時計回りに回せば、チューブアンプをプッシュしナチュラルなオーバードライブサウンドを作り出します。左側はエコー/スラップ・ディレイのコントロールセクションです。このサーキットは、テープエコーとアナログ BBD ディレイのハイブリットをエミュレートしており、両方のトーンをカバーします。設定は簡単で、どんなセッティングでも良いサウンドが作り出せます。Slap ノブは、ディレイタイムを調整します。ノブを上げるとディレイタイムが長くなりますが、このペダルは短いヴィンテージ・スラップバック・ディレイタイムに設計されていることに留意して下さい。Mix ノブは、エフェクトレベルを調整します。反時計回りいっぱいに設定すればドライ音(原音)だけ、時計回りいっぱいに設定すればウェット音(エフェクト音)だけが出力されます。Repeatノブは、エコーまたはリピートの回数を設定します。最小は1回、最大で約4.5回リピートします。Repeat ノブを微調整しながら、ディレイ音の回数を設定してください。EQ ノブは、リピートされるディレイ音のみに影響し、それによりエコーサウンドの音色をブライトにしたりダークに調整することができます。反時計回りいっぱいに設定すればオールドの BBD 素子を採用したアナログディレイのようなダークなサウンドになり、時計回りいっぱいに設定すればクラシック・テープディレイのようなブライトなサウンドになります。
エコー/ディレイ・タイムは、最大約240msです。
フットスイッチは基本的な2in1アレンジメントで、2つのエフェクトを同時、もしくは別々に ON/OFF を切り替えられます。左側のフットスイッチはディレイの ON/OFF、右側のフットスイッチはブーストの ON/OFF を切り替えます。
電源は一般的な9V DC/100mAセンターマイナスアダプターでご使用いただけます。