Switchback はコンパクトで目立ちにくいボックスですが、見かけによらず多くの機能を備えています。はじめは JHS の作業場でプロダクトのテストや比較を行うためのディバイスとして設計されましたが、やがてステージやスタジオで多くのギタリストが使用する機材として極めて便利であることに気付きました。Switchback は1系統のインプットとアウトプット、切り替え可能な2系統のセンド/リターン、そして別売の Red Remote でもコントロール可能な A/B トグルスイッチを搭載しています。フットスイッチは100%トゥルーバイパス方式のため、電源が OFF でも信号は影響を受けません。
1.A/B トゥルー・バイパスルーパー
単一または複数のエフェクトペダルを Loop1と Loop2にそれぞれ接続します。トグルスイッチもしくは Red Remote を使用して、2つのループを瞬時に切り替えます。2つの異なるループを簡単に配置でき、演奏中にデッドタイムなく2つのペダルを状況に応じて切り替えることが可能です。オールドの TS808のサウンドが TS9よりも優れているか確かめる時などの用途に適しています。複数のペダルを試奏したい時に欠かせないアイテムになるでしょう。
2.シングル トゥルー・バイパスルーパー
使用したいエフェクトペダルを Loop1に接続します。トグルスイッチもしくは Red Remote でエフェクトループとクリーンのバイパスシグナルを切り替えます。Switchback は、ジャックに何も接続されていないループを自動的にバイパスする機能があるため、Loop2をパッチケーブルでブリッジする必要はありません。
3.A/Bボックス
Send1と Send2を2つの異なるアンプやその他の機器に接続して、必要に応じて2つのアウトプットを切り替えるといった方法が可能です。さらに、Red Remote を使用して演奏中にリモートで操作することも可能です。
4.アンプインプット・セレクター
Send 1をチャンネル1、Send 2をチャンネル2に接続することで、オールドマーシャルやフェンダーのようなマルチインプットのアンプのチャンネルスイッチとして使用できます。
5.エフェクトループ A/B
アンプのエフェクトループのセンド端子と Switchback のインプット、エフェクトループのリターン端子と Switchback のアウトプットを接続した状態で、Switchback の2つのループを切り替えることができます。Red Remote 機能を使用することで、ループのエフェクトをペダルボード内やラックに収めることができ、1×1インチの Red Remote だけボードに組み込んでおけば、いつでもループへアクセスすることができます!
Switckback はツアーやスタジオ用の機材として不可欠なアイテムになるでしょう。これさえあれば、機材が複雑なパズルのようになってしまっても簡単に操作できます。