Crayon
1968年にリリースされたビートルズの “Revolution 1” からは、突き刺さるようなギタートーンが聴こえてきました。このトーンは、ギターを直接ミキシングコンソールに接続するもっとも有名な使用方法の1つで、今日では “ダイレクト・イン・ディストーション” と呼ばれます。そのトーンは最も有名でユニークなギタートーンの1つで、JHS Pedals が2014年にリリースした JHS Colour Box のインスピレーションの1つでした。JHS Pedals では、ブリティッシュスタイルのアンプに直接接続した時に、あのコンプレッションの効いたバイト感とファズサウンドを再現できるコンパクトペダルをイメージしていました。しかしながら、Colour Box は想像を超えて、世界中のギタープレーヤーや多くのプロデューサーだけでなく様々な楽器のプレーヤーが手にするほどの評価を得ました。ここ数年多くのプレーヤーが、より効率化されていて歪みペダルを基本形とした、Colour Box のようなトーンを持ったユニットに興味を示すようになりました。これに伴い、JHS Pedals では Colour Box から XLR アウトや3バンド EQ をなくし、簡単に使用できるギタリストのためのフォーマットとして Crayon を開発しました。
コントロールは Master、Pre-Vol、Tilt そして Hi Pass のみです。Master コントロールは標準的な、全体の出力レベルのコントロールです。Pre-Vol コントロールは、ドライブやファズコントロールのように扱うことができる機能で、プリアンプへ送り出すプリ・ボリュームを上げてオーバードライブさせます。可変範囲の75%以上になると弦を強くピッキングした時にノイズゲートが開くゲートファズのようなサウンドになり、入力信号やタッチニュアンスに反応しやすくなります。Tilt コントロールはアクティブタイプのトーンコントロールで、可変範囲の50%のポジションがフラットとなります。左に回すと低域をブーストするのと同時に高域をカットし、右に回すと高域をブーストし低域をカットします。これは、Crayon の全体的なトーンの調整に有効です。Hi-Pass トグルスイッチは、ペダル側面のスライドスイッチと組み合わせて使用することで 200Hz と 750Hz の2つの異なるフリーケンシーをカットします。このセッティングは、選択した周波数帯以上の音色をパスし、素晴らしいトーンシェイピングを可能にします。
Crayon はダイレクト・イン・ディストーショントーンを作り出すペダルですが、あなたの想像する以上のフィールドをカバーします。ライトなチューブ・オーバドライブからクラッシック・ロックディストーション、そして粒立ちの粗いファズサウンドまで、Crayon は多様なジャンルにマッチします。また、他のどんなドライブペダルよりもギターのボリュームに追従するので、ギターのコントロールで様々な歪みのトーンを作り出したいプレーヤーには特にマッチすることでしょう。
Crayon のトーンは、あなたがどこかで聴いたことがあって探し求めていたトーンかもしれませんし、今だかつて聴いたこともないようなトーンかもしれません。Crayon をあなたのトーンパレットに加えて、自分だけの音を描いてみてください。