Bender
“Legends Of Fuzz”シリーズは、世界で最も歴史のある、稀少で、人気の高いサーキットのコレクションです。
JHSでは10年以上にわたってファズペダルをラインナップしています。JHSオリジナルの回路設計のものやクラシックのレプリカを通して、人気が行き来するファズのトレンドを見てきました。”Legends Of Fuzz”シリーズは、これまでに製作された最も重要なファズ回路へのトリビュートであり、これらのペダルのストーリーをこれから生まれるであろう音楽の中に確実に反映させるためのJHSなりの流儀なのです。60年代半ばのロンドンのシーンにおけるファズの黎明期から、ビッグマフを復活させた90年代の旧ソ連軍の工場まで、ファズはストーリーを語り、そしてそのストーリーにはあなたと同じギタリストの存在が不可欠です。ギターをヴィンテージのファズ回路に接続することほど原始的なことはありませんが、この回路が生み出す生々しく、荒々しく、そしてピュアなサウンドは楽器が達成できることの限界を押し広げるのです。ファズにプラグインして、60年にわたる美しくも破壊的なサウンドのストーリーをお楽しみ下さい。
1965年4月、新しいデバイスがロックンロール史に刻まれる変革をもたらしました。ロンドンのデンマークストリートにあるMacari’s Musical Exchangeのバックワークベンチで、Gary HurstはSola Sound Tone Bender Fuzzを開発しました。アメリカ製の1962年製Maestro Fuzz Toneを基にして、ファズの可能性を拡張し、活気のあったロンドンのミュージックシーンに新たなサウンドを提供しました。シンプルな木製のボックスで作られた最も最初期のプロトタイプ(1965年4月)から始まり、MKI(1965年9月)、MK2(1966年半ば)、MK3/MK4(1970年2月)など、他にも多くのSola Soundオフィシャルのバージョンが存在し、Tone Benderはそれ自体が生み出した音楽と共に進化していきました。
JHS Pedals Benderでは、Josh Scottのコレクションの中から最も貴重なシルバーとオレンジのデザインの“オノマトピア”バージョンと呼ばれる1973年製のMK3を復刻しました。このバージョンは、3つの非常に特殊なゲルマニウム・トランジスタを搭載しており、多くのプレイヤーを虜にし、50年以上の歴史がありますが、反面非常に気難しく、常に希望通りの動作をするわけではありません。このペダルを音響的に再現しサウンドをキャプチャーすることができるのか?より一貫性があり、動作の信頼性が高くてかつ容易な方法で製造が可能なのか? 答えはYesです。結果的に精度と一貫性を併せ持つ現代のシリコン・トランジスタを採用することで、ヴィンテージ・ゲルマニウムファズのタッチ、フィーリング、そしてレスポンスを獲得しました。
コントロールはVolume、Tone、Attackです。Volumeはエフェクト全体のアウトプットレベルを設定し、ノブを上げていくと大きな音量が得られます。Toneを使用するとブライトなトーンとダークなトーンをコントロールできるので、Benderは様々なアンプやギターと相性よく使用できます。Attackは歪みの量をコントロールし、ノブを時計回りに回すほどよりファジーなサウンドを作り出します。シャーシ側面のModeボタンは、今まで聞いたことのない“JHS Mode”へのアクセスを可能にします。ボタンを押すとゲインが増加し、中域がブーストされ、ミックス全体においてリードを押し上げます。このモードでAttackを高い設定にすると、ピッキングの強弱に応じてファズにわずかにゲート感が生まれます。クランチとディストーションの中間のようなファズ~非常にアグレッシブなファズを求めているなら、Benderは最適です。Toneコントロールは極めてフレキシブルで、ほとんどのファズユーザーが夢見ることしかできなかった数十ものサウンドバリエーションを可能にします。
Led ZeppelinやJeff Beck、The Beatles、Mick Ronson (David Bowie)、My Bloody Valentineのファズサウンドを愛してやまないのであれば、Benderはあなたのためにあります。